ミステリー怪人物ファイル

予言者や魔術師、超能力者たちなど、歴史の裏側で暗躍した人物たちを読んでいくブログです。すなわち、世界のミステリーを実在した人物から解きほぐしていきます。

17世紀ヨーロッパといえば、煌びやかな宮廷文化と、1682年、ルイ14世における絶対王政の象徴といわれるベルサイユ宮殿が建造され、まさに王政が絶頂期を迎えたといえる頃、その華やかな舞台の裏では、毒殺事件が横行していた。

ラ・ヴォワザン(1640年~1680年)もその中の一人であった。



ヴォワザン


ラ・ヴォワザンは宝石商を営む夫を持ち、豪邸に客人を招き宴を開くなどして優雅な生活を送っていたが、裏では普段の姿から考えられない恐ろしい一面を持っていた。

彼女は毒薬の研究や製造、黒ミサのような悪魔崇拝にはまっていた。そして夫の死後、表向きは助産師や占い師をして生計を立てていたが、裏では毒薬の販売や堕胎師、黒ミサの活動を続けており、毒薬の販売においては、フランスの上流家庭の婦人達が身分を偽り、媚薬や堕胎剤などを購入していたので、ラ・ヴォワザンにとっては大きな収入源となっていた。

そして、17世紀半ばのフランスでは、毒殺事件が後を絶たないので、犯人を火あぶりの刑を処す、火刑裁判所が設けられていた。

1679年、ある女占い師が毒薬商売を行っている罪で逮捕され、この女の自供により、ラ・ヴォワザンも逮捕され、それまでの恐ろしい悪事が暴かれる事となった。なんと彼女は、自宅である豪邸に人間を焼く大かまどを設置しており、黒ミサを行う際の生贄として、2000人以上の赤ちゃんを黒ミサの餌食にしていた事が判明、また、彼女の顧客には、国内の著名人も多数含まれていた。

捕らわれたラ・ヴォワザンは拷問にかけられた後、全てを自白、その後パリのグレーヴ広場で火あぶりの刑に処されたのであったが、彼女の死後、ルイ14世にとって、とんでもなく恐ろしい事実が判明した。

なんとルイ14世の寵姫であるモンテスパン侯爵夫人がラ・ヴォワザンの上客であったという事が分かったのだ。モンテスパン侯爵夫人は、ルイ14世と愛人の毒殺を計画していたのだった。この件が発覚してから、火刑裁判所は閉鎖、事件に関わる証拠品は処分され、これまでの毒殺事件において、真相が明らかになっていないものも含め、捜査は闇に葬られてしまう事となった。





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  • 世界の中において、超能力者は多々存在していても、お国から認められた超能力者も珍しいのではないだろうか。かつて、旧ソビエトは国家の元で一人の超能力者を育成していた。名はニーナ・クラギーナという。

    ニーナ・クラギーナ(1926年~1990年)は、旧ソビエト連邦レニングラードで生まれた。結婚して子供を授かり暫くは、ごく平凡な毎日を過ごしていた。たいがい、超能力を持つ者は、「子供の頃から特殊な能力を持ち~」等と言われるが、ニーナはそんな能力とは無縁であった。そんなニーナが特殊な能力に気づいたのは、1964年、精神的な病気で入院してからの事だった。

    彼女は入院中、看護師や患者の前で、刺繍糸が入っている袋から、中身を見ずに糸の色を当ててみせるという芸を披露して楽しんでいた。そんな彼女の能力に注目したのは、レニングラード大学のワシリエフ教授であった。しかし、ワシリエフ教授はニーナの研究に取り掛かるとすぐに亡くなってしまったので、ニーナの研究はセルゲーエフ博士へと引き継がれた。ニーナの能力を調べる為に数々の実験が行われた。例えば、蛙の心臓を止めてみせたり、目隠しをして字を読んだり、手を触れる事なく物を動かせてみたり、彼女が見せた実験結果は驚くものばかりであった。

    しかし、ニーナが実験等で超能力を発する時の労力は相当辛いものであった。なぜなら実験中は血圧が上昇し、脊髄には激痛が走ったという。また実験を終えると、彼女の体重は減り、暫くは頭痛と不整脈に苦しめられるという過酷なものであった。

    それでもニーナは科学の発展の為ならと、苦痛を耐え忍び、実験に協力していた。その背景には、旧ソビエトでは国をあげて超能力を軍事利用の為に研究していた(といわれる)事情があったのではないだろうか。





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  • ルイ14世がフランスを統治していた当時とは、ベルサイユ宮殿において日々舞踏会が開かれるという煌びやかな時代であった。しかし華やかな社交舞台の裏においては、常に醜い争いや陰謀で渦巻く、そんな時代でもあった。

    ブランビリエ公爵夫人もその中の一人であり、彼女は金という魔物にとりつかれ、華やかな貴族社会から離脱させられた者の一人である。

    ブランビリエ侯爵夫人ことマリー・マルグリット・ドーブレ(1630年~1676年)パリの高級司法官である父親を持つ裕福な家庭で育ったが、父親の職業柄、子供の教育には厳格であった。マリーは恵まれた美貌を持っていたが、少女の頃から色情狂いがあり、実の弟たちとも肉体関係があったという。

    そして21歳で名門ブランビリエ侯爵家に嫁いだ。しかし夫のブランビリエ侯爵は博打・女遊びをしてばかりで、ろくにマリーの相手もせず、その上、元々色情魔であったマリーも男遊びに拍車がかかってしまい、ゴーダンという将校と不倫の関係を持つようになった。社交界でも、マリーとゴーダンとの関係が噂になっていたが、そんな間も夫のブランビリエ侯爵は変わらずフラフラ遊び歩いていた。

    社交界での娘の噂は父親の耳にも入り、娘の不貞を知ったマリーの父親は激怒し、ゴーダンを投獄させた。刑務所に入れられたゴーダンは仲間から色々な悪事を学んでいた。それが毒薬の調合であった。

    マリーは煩い父親がいなくなれば、もっと自由に行動出来るし、財産も手に入るのに、と思った。そこでゴーダンが刑務所で学んだ毒薬で殺害するという計画を考え始めた。まずマリーは慈善病院の患者で人体実験をする事にした。患者を見舞うふりをして、見舞い品のお菓子やお茶の中に少量の毒を入れていた。少しずつ毒を盛っていれば、死後解剖されても証拠が残らない、そう彼女は考えた。そしてついに父親の毒殺を決行した。その後も父親だけでなく、財産を独り占めしたいが為に、自分の弟も毒殺した。またゴーダンだけでなく複数もの愛人を作り遊んでいたので、夫の存在も邪魔になり、毒殺を何度も試みるのであった。しかし、毒薬を調合中に誤って毒を吸い込んでしまったゴーダンが亡くなった事がきっかけとなり、マリーはついに逮捕された。ゴーダンは自分に何か起きた時の事を考えてか、自宅に、マリーが今まで企てた殺人計画書と実際に毒殺に使用した毒薬を持っていたのだった。これがマリー逮捕の決め手となったのだ。

    逮捕されたマリーは1676年、群集が集まる広場にて斬首の刑になり、その後すぐに遺体は焼却されるという、悲惨な最期で幕は閉じるのだった。ちなみに当時、遺体を焼却するのは死者に対する冒涜だと考えられていた。。




    ブランビリエ


    死刑を宣告されたマリー。かつての美貌は見られない。





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  • 五つ星殺人事件★★★☆★

    原作:イマム室長

    画:遠藤しんぢ

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