ミステリー怪人物ファイル

予言者や魔術師、超能力者たちなど、歴史の裏側で暗躍した人物たちを読んでいくブログです。すなわち、世界のミステリーを実在した人物から解きほぐしていきます。

ルイ14世がフランスを統治していた当時とは、ベルサイユ宮殿において日々舞踏会が開かれるという煌びやかな時代であった。しかし華やかな社交舞台の裏においては、常に醜い争いや陰謀で渦巻く、そんな時代でもあった。

ブランビリエ公爵夫人もその中の一人であり、彼女は金という魔物にとりつかれ、華やかな貴族社会から離脱させられた者の一人である。

ブランビリエ侯爵夫人ことマリー・マルグリット・ドーブレ(1630年~1676年)パリの高級司法官である父親を持つ裕福な家庭で育ったが、父親の職業柄、子供の教育には厳格であった。マリーは恵まれた美貌を持っていたが、少女の頃から色情狂いがあり、実の弟たちとも肉体関係があったという。

そして21歳で名門ブランビリエ侯爵家に嫁いだ。しかし夫のブランビリエ侯爵は博打・女遊びをしてばかりで、ろくにマリーの相手もせず、その上、元々色情魔であったマリーも男遊びに拍車がかかってしまい、ゴーダンという将校と不倫の関係を持つようになった。社交界でも、マリーとゴーダンとの関係が噂になっていたが、そんな間も夫のブランビリエ侯爵は変わらずフラフラ遊び歩いていた。

社交界での娘の噂は父親の耳にも入り、娘の不貞を知ったマリーの父親は激怒し、ゴーダンを投獄させた。刑務所に入れられたゴーダンは仲間から色々な悪事を学んでいた。それが毒薬の調合であった。

マリーは煩い父親がいなくなれば、もっと自由に行動出来るし、財産も手に入るのに、と思った。そこでゴーダンが刑務所で学んだ毒薬で殺害するという計画を考え始めた。まずマリーは慈善病院の患者で人体実験をする事にした。患者を見舞うふりをして、見舞い品のお菓子やお茶の中に少量の毒を入れていた。少しずつ毒を盛っていれば、死後解剖されても証拠が残らない、そう彼女は考えた。そしてついに父親の毒殺を決行した。その後も父親だけでなく、財産を独り占めしたいが為に、自分の弟も毒殺した。またゴーダンだけでなく複数もの愛人を作り遊んでいたので、夫の存在も邪魔になり、毒殺を何度も試みるのであった。しかし、毒薬を調合中に誤って毒を吸い込んでしまったゴーダンが亡くなった事がきっかけとなり、マリーはついに逮捕された。ゴーダンは自分に何か起きた時の事を考えてか、自宅に、マリーが今まで企てた殺人計画書と実際に毒殺に使用した毒薬を持っていたのだった。これがマリー逮捕の決め手となったのだ。

逮捕されたマリーは1676年、群集が集まる広場にて斬首の刑になり、その後すぐに遺体は焼却されるという、悲惨な最期で幕は閉じるのだった。ちなみに当時、遺体を焼却するのは死者に対する冒涜だと考えられていた。。




ブランビリエ


死刑を宣告されたマリー。かつての美貌は見られない。





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  • 「賢者の石」と聞けば、J・Kローリングの小説「ハリーポッターと賢者の石」が真っ先に浮かんだ私であるが、「賢者の石」とは、中世ヨーロッパの錬金術師が卑金属(鉄、銅、鉛など)を金に変える術や、人間を不老不死にできるミラクルな物質の事をいう。その「賢者の石」を作る事に成功し、「錬金術の巨匠」と称えられていたのが、ニコラ・フラメルである。

    ニコラ・フラメル(1330年~1418年)はフランス・パリにあるボントワーズという町で生まれた。仕事は本を作り、販売もする出版業をしていた。ある夜、彼は天使から不思議な書物を渡されそうになる夢を見た。暫く経って、旅人が「古書を買って欲しい」とフラメルの元を訪ねてきた。その煌びやかな豪華に施された古書は、フラメルが夢で見た書物と同じだったという。それが「アブラハムの書」であった。

    旅人から買い取った「アブラハムの書」はギリシャ語とヘブライ語で書かれており、フラメルは錬金術の本だと、すぐに分かった。しかし、この書には不思議な愚意画が描かれており、20年の月日が流れても読解できない位、難解なものであった。

    その頃、夫フラメルを支えていたのが、妻のペレネルであった。ペレネルはフラメルに、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステラへ巡礼の旅に出る事を勧めた。そうしてフラメルは妻の勧め通り、スペインを訪れた。そこでユダヤ人のカンシェ師と出会い、ようやく「アブラハム書」の謎を解けるようになった。しかし、もう少しで全ての謎が解ける、という所でカンシェは亡くなってしまった。

    カンシェの死後、フラメルは研究をし続け、とうとう「賢者の石」を作り出す事に成功、黄金変成の実験を行い、水銀を黄金に変化させる事に成功した。

    フラメルがスペインから帰国した後、黄金変成の実験で得た富は、慈善事業や教会や病院などに寄付を行っていた。近年、フラメルの実在についても疑問視された事があったが、このような寄付の記録が残っていたのが証拠となり、彼の存在は明らかなものとなった。また、「賢者の石」を作り出す事に成功したフラメルは不老不死の体を手に入れた、との話も残されている。



    フラメル


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  • 「浮世草子」の作者であり、「好色一代男」で知られる井原西鶴の「好色物」の一つに、「好色五人女」という作品がある。その「好色五人女」に取り上げられた事で広く知られる様になった人物がいる。それが、八百屋お七である。

    八百屋お七(1668~1683)は、江戸は本郷にあった裕福な八百屋の娘であるが、お七の生い立ちについては作品によって諸説あるのだが、1683年に起きた天和の大火で、お七の家が焼けてしまったので、一家で円乗寺に避難していた時、小姓の吉三郎と出会い、恋に落ちた。お七は16歳、吉三郎も16歳であった。

    ある夜、親と一緒に寝ていたお七であったが、吉三郎会いたさで、吉三郎の寝間を訪ね、二人は結ばれる。翌朝、吉三郎の寝間から出てきたお七を母親に目撃され、それ以後、両親によるお七の監視が厳しくなってしまった。それから間もなく、本郷の家も再建し、お七と吉三郎は離れ離れになった。

    お七が本郷に戻ってから、ある雪の降る夜、両親が親戚の子供に赤ん坊が生まれたからと、お祝いに出かけていた時、ちょうど店仕舞いをしていた所に、一人の売り子がやって来た。「板橋から土筆(つくし)を売りに来ました。買ってくだされ」と。お七が「雪の中、寒いだろうから温かい茶でも飲んで暖まっておくれ」とお茶を出しながら顔を見ると、それは吉三郎であった。吉三郎も、お七に会いたい一心で売り子に扮して訪ねて来たのであった。感動の再開もつかの間、両親が戻って来た。二人は障子一枚向こうに両親がいるので、声を押し殺し、一晩中、文で会話をするのだった。

    夜が明け、再び二人は離れ離れになり、一人ぼっちになったお七は、吉三郎の事ばかり考えていた。どうすれば吉三郎に会えるのか、お七の頭に恐ろしい考えが浮かぶ。「また火事になれば、吉三郎の所に行ける」と。そして、お七は自分の家に火を付けてしまう。しかし、火元付近にお七がいた事から、お七が火付けであるとして逮捕された。そして、江戸では火付けは大罪で極刑とされていた事から、お七は品川の鈴が森にて火あぶりの刑に処されてしまった。

    一方、何も知らなかった吉三郎は、お七の家から帰ると大病で床にふせってしまい、お七が亡くなった事は、寺の計らいもあってか、暫く経ってから吉三郎に知らされた。。その後の吉三郎は剃髪し、仏行だけでなく、社会事業にも尽くす立派なお坊さんになったとの事。ちなみに文京区白山の円乗寺にお七が眠る墓がある。



    八百屋お七


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  • 五つ星殺人事件★★★☆★

    原作:イマム室長

    画:遠藤しんぢ

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